耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科・アレルギー科・花粉症
かおる耳鼻咽喉科・アレルギー科

咳は、肺や気管などの呼吸器官を守るために、外から体内に入ってくる異物を気道から取り除こうとして出ます。

身体の中にウイルス・細菌などの異物が入り込むと、まず咽頭(のどの先)や気管、気管支などの粘膜表面にある感知器(咳受容体)が感じ取ります。そこで出た刺激が、脳の咳中枢に伝わると横隔膜や肋間膜などの呼吸筋(呼吸をつかさどる筋肉)に指令が送られ、咳(せき)が起こるのが、咳反射です。

咳には、気道にたまった痰を外に出す役割もあります。のどの粘膜にある粘液がウイルスや細菌などの病原体やほこりなどの異物をまとめ取ったものが痰です。気道に炎症ができていると痰が増え、粘り気が強くなります。

咳が出る病気は多数あります。その中で代表的なものを挙げると、アトピー性咳嗽(がいそう=「咳」)、喉頭アレルギー、風邪(かぜ症候群)、気管支喘息、後鼻漏(こうびろう)、サルコイドーシス、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、咳喘息、肺結核、肺がん、百日咳、マイコプラズマ肺炎などがあります。

咳の回数をなるべく少なくしたい場合は、のどを温める方法が有効です。特に、温かい飲み物を飲むと、身体全体の保温作用もあるので、よりおすすめです。
咳を止めることは、他の人への感染を防ぐことにもつながります。

咳は様々な病気の可能性があります。一旦、早めの受診をお勧めします。