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難聴・耳鳴り

難聴

難聴とは、耳の聞こえが悪い症状のことを指し、耳鳴りを伴うことがあります。しかし解明されていない部分が多い病気です。急性感音難聴、突発性難聴や、メニエール病などが例として挙げられます。
通常、難聴や耳鳴りと関係が深いといわれているのは、ウイルス感染、遺伝、生活習慣、過度のストレスです。この中で日頃から注意できるのは“生活習慣”“ストレス”による難聴です。普段からストレスをためないように心がけたり、規則正しい生活習慣を継続することが難聴・耳鳴りのリスクを減らすることにつながります。
また日頃から、イヤホンやヘッドホンを使って音楽をお聞きになる方は、ボリュームを大きくし過ぎないように、また長時間聞き続けることのないように注意しましょう。

難聴の治療は治療開始のタイミングが重要であり、なるべく早期の治療が必要と考えられています。そのため、点滴する時間がないからといって、受診せず放置してしまうと、改善しなくなってしまう場合もありますので、内服治療だけでも改善する程度の軽い場合もありますので、早めの受診、治療をお勧めします。
治療は内耳の循環を改善するATPなどの循環改善薬や、ビタミン剤、必要によってはステロイド剤の併用などがあります。全体で2~3ケ月の治療が必要となることもあり、早期の治療が望ましいと考えます。
また、鼻水、鼻づまり、鼻のかみすぎによっておこる一過性の難聴もあり、鼻吸引処置やネブライザー治療、通気治療など耳と鼻の換気をよくすることで、聞こえがよくなってくる場合もあります。

耳鳴り

耳鳴りの多くは急性感音難聴の初期症状であることがあり、早めに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。

原因は、蝸牛有毛(かいぎゅうゆうもう)細胞の異常運動、伝達機構の障害、信号変換機構の障害ともいわれていますが、明確な原因は不明です。しかし、そのストレスは時に大きいということが知られています。
耳鳴りは外的な要因によってもおこることがあります。原因によって「音響外傷」と「頭部外傷」があります。「音響外傷」とは耳の近くで突然大きな音がすることで起こる耳鳴りです。こちらは早期治療が必要で、放置しておくと悪化します。

「頭部外傷」は以下の4つがあります。

1 内耳振とう

頭部にダメージを受けることによって起こる難聴です。時間が経てば改善することがありますが、めまいや耳鳴りが残ってしまうこともあります。

2 外リンパろう

耳の奥にある内耳窓という部分に穴が空くことで難聴が生じます。飛行機の離着陸、ダイビング、くしゃみなど、髄液圧や内耳圧が急激に上昇することで耳鳴りがおこり、難聴が起こります。

3 鼓膜穿孔

耳掃除時に誤って刺してしまったり、耳付近に物理的なダメージを受けたときに起こります。鼓膜の穴の開き方が軽度であれば安静にしていればよくなります。しかし、鼓膜再生の手術が必要です。

4 側頭骨骨折

頭蓋骨の一部である側頭骨が骨折することで、近くにある聴覚神経、顔面神経といった神経にダメージを与えていることがあります。X線検査により、骨折しているかどうか診断することができます。